バクスタ住民の独り言ブログ

浦和レッズ観戦記、雑感。バクスタでだいたい一人観戦してます。スタジアムに通いだしたのは2009年ごろから。

ミシャサッカーについて

今年も昨年同様、厳しい状況に追い込まれてしまったミシャレッズについての個人的感想です。


ミシャは2012シーズンの就任以来、毎年サッカーの内容も成績も右肩上がりで来ており、これはすごいことだと思う。
昨シーズンは終わり方がアレだったので印象が悪いけれども、ついにタイトルを獲得。
シーズン前は、今シーズンはどんな成長を見せてくれるのかと楽しみにしていました。


今シーズンの変化①:方向性


ミシャは昨シーズンの結果を踏まえて、攻撃力で圧倒することを選択しました。
これは、志向としては正しいと思います。
長いシーズンの中でうまくいかずに負けてしまう試合があるのはしょうがないことで、引き分けた試合を勝ち点3に変えることを目指したのだと思います。
これは4月まではうまくいっていました。
4月時点ですでに失点は多かったですが、ラファエル・シルバの加入もあって得点力は増し、コンスタントに勝ち点3を取ることはできていて問題はなかった。


今シーズンの変化②:結果へのこだわり


攻撃偏重とも言うべき戦術をとる一方で、結果へのこだわりを昨シーズン以上に見せることもありました。
最もはっきりしていたのはFC東京戦で、先制した後は引いて守ることを選択。
これはけっこう驚きました。
場合によっては、理想を捨てることもできるんだと。


今シーズンの変化③:戦術


今シーズンの戦術の大きな特徴は、2ボランチがリベロの隣に落ちて、ストッパーを一つあげるというもの。
中盤は文字通り誰もいなくなります。
崩しの形としては大きく分けて三つあると見ています。
1、最終ラインからの持ち上がり→縦パス
2、最終ライン(主に遠藤)からの相手DFラインの裏へのロングフィード
3、ストッパー(主に森脇)からの縦パス
これらをバランス良く、精度高く実行することが、4月まではできていました。
また、ボランチを落とすばかりではなく、昨シーズンまでの基本形であったボランチを1枚中盤に残して4バックのような形や、3バックのままビルドアップする形などを選手たちが判断して変化させることができていました。


大宮戦以降の停滞


Jリーグ相手ではそうそう負けないと思えた浦和ですが、ダービー以降は結果を出せなくなってしまいます。
鳥栖戦を見て改めて感じましたが、最も大きな原因は選手たちの判断スピードの遅れだと思っています。
ミシャも磐田戦後にこのことに言及していましたね。
疲労から判断が遅れたところに、カウンターへの恐怖からさらに判断が遅くなり、判断が遅くなるからまたカウンターを食らうという悪循環にはまっているように見えます。
攻撃でもちょっとしたパスのずれや動き出しの遅れにつながってしまっていると思います。
対戦相手の対策も、この辺の心理面での脆さを誘発するような戦術を取られているとも感じます。


3連敗を受けて、、、今後もミシャサッカーでいくべきか


まだ確定はしていませんが、昨シーズンの勝ち点を超えることは非常に難しくなりました。
今シーズンの戦術変更は、方向としては良かったと思うのですが、現状では不安定な戦いを続けてしまっています。
それでも私は、現時点でミシャの進退を決めるのはまだ早いと思います。
まだ何も終わっていません。
ただし、来季以降もミシャで継続して欲しいかというと、かなり微妙です。
理由は、まだ終わってはいないので最終的な判断ではありませんが、これまでずっと進化させ続けてきたサッカーの内容面で、行き詰まりが見えること。
今のサッカーが、”その次”に行くための過程であるのだとしたらとても興味深くはあるのですが。。。


今後、ミシャが戦術的に変えてくるかどうかはわかりません。
ただ、今の浦和の問題は、戦術をどうこうしたら解決できるというようなものだとは思えません。
少しのきっかけで、また4月までのようなサッカーができる選手たちだと信じています。
広島戦も、期待してスタジアムに行きます。
選手たちには、失点してもいいから、勇気をもってプレーして欲しいです。